「奉納新四國八十八ヶ所奥野院大日如来」碑。

(あしあと その639)

円山の大師堂の建物のすぐそばに建つ碑が、「奉納新四國八十八ヶ所奥野院大日如来」碑です。台座の上に高い四角柱がそびえた形状をしています。碑面には大きく「奉納新四國八十八ヶ所奥野院大日如来」と刻まれ、またその右側面には「開山始登山 十一町 大正三年五月二十日」と刻まれています。「町」は尺貫法による距離を表す単位で、11町は1200メートルを指しますが、市役所のHPによると、円山の八十八ヶ所ルートの距離は約1キロメートルになるそうです。また、円山の登山道は、大正3年に上田万平・善七兄弟によって開かれました。

台座の上台の正面には、「卍」が2つ並んだ浮彫がされています。

同じく上田の右側面には、「高松宮殿下札幌へ御巡啓 大正十五年五月」と刻まれています。

大日如来は、神仏混淆の解釈では、天照大神と同一視される密教の最高仏です。

('18.9.22追記)

碑の背面には、「年ごと尓(に)老ゆく身にも楽しきは花まつ春のこゝろな里(り)けり」の和歌が一首きざまれており、さらに左側面には、「明治天皇御製 大空に そびえて見ゆる たかねにも のぼればのぼる 道はありけり」という明治天皇による御製が刻まれています。

また、上台の左側面には「從是(これより)登山十一町」と刻まれています。

('18/10/14追記)

台座上台の背面には、「開山始 世話人 札幌郡丘珠村 岡島杉藏 杉 武雄」と刻まれています。

歴史のあしあと 札幌の碑

ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑、記念碑が気になり始めてから、沢山の人にその存在を紹介してこうと思い、はじめはブログから始めました。札幌の歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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