「現如上人名号碑」。

(あしあと その548)

東本願寺札幌別院の境内の奥に本堂があり、向かって右手に白御影石で造られた石塔が建てられています。

これは「現如上人名号碑」です。石塔の正面には、黒御影石の石板がはめ込まれており、そこには「南無阿彌陀佛」と刻まれています。また、石塔本体の左側面には「正覚阿弥陀 法王善住持」と刻まれています。

石塔の背面には、同じく黒御影石の石板がはめ込まれ、そこには

「東本願寺第二十二代 

荘厳光院釋現如

嘉永五年(1852)ー大正十二年(1923)

行年七十二才」

と、本体の右側面には「普共諸衆生 往生安楽国」と、それぞれ刻まれています。

碑の脇に説明板が立てられており、そこには、

「現如上人名号碑

東本願寺第二十二代・荘厳光院釋現如、札幌別院開基上人の六字名号「南無阿弥陀仏」を正面に右側面に「正覚阿弥陀 法王善住持」、左側面に「普共諸衆生 往生安楽国」という天親菩薩の浄土論の御言葉をいただいて、親鸞聖人がお勧めになられた、お念仏の世界を顕彰した。

(浄土は、本願を成就して正覚の阿弥陀となられた如来の慈悲慈愛のお心によって支えられ、住持されている世界であることが示され、その本願の世界である浄土・安楽国に諸々の衆生と共に往生したいと信心を吐露されている)

明治期の現如上人による事績は、何といっても札幌御坊の地を此の地に定めたことであり、教団を挙げて北海道開拓・開教を推進する基礎を確立したことである。

次いで「蛤御門の変」で焼失した京都本願寺の両堂再建事業を、明治二十八年に完遂したことであって、それは我われ北海道の東本願寺門徒のみならず全国の東派門徒にとって新しい時代を画する念仏興隆の象徴となったことである。

しかしそれは北海道に先住するアイヌ民族にとっては悲劇のはじまりであったことを我々は肝に銘じなければならない。」

と記されています。

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