「東宮殿下御慶事記念櫻」碑。

(あしあと その82)

セミナーを終えて昼食を摂ってから自宅方向に向かいましたが、外は肌寒いうえに歩道が雨で濡れていました。曇り空でしたが少し日も射してはいたので、通り雨だったんですね。それでももう降る気配は見られなかったので、駅前通を歩いて南方向に向かい、南9条の突き当りから中島公園に入りました。確かまだ見たことのない碑があったはずだなあと、周りをキョロキョロ見渡しながら、公園の中央に広がる菖蒲池の西側を回り込むようにして歩いて行くと、橋を渡ったところに大きな桜の樹があり、そのたもとに小さな石碑が建っているのを見つけました。

碑の正面には、

「東宮殿下御慶事記念櫻」

と、さらにその碑銘に向かって左側面には

「明治三十三年五月十日」

と刻まれています。

「東宮殿下」とは、「皇太子殿下」のことを言います。そして明治33年5月10日という日は、後の大正天皇がまだ皇太子であった時にご結婚された日になります。つまりこの碑は、明治天皇が即位されていた時代に、当時の皇太子がご結婚されたのを記念して植樹された桜を記したものであることがわかります。

この桜は、歴史を感じさせる雄大な枝振りが見事で、園内の他の桜の樹から孤立しているのでとても人目を引く存在です。

歴史のあしあと 札幌の碑

ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑、記念碑が気になり始めてから、沢山の人にその存在を紹介してこうと思い、はじめはブログから始めました。札幌の歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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