「穂多木神社」。

(あしあと その60)

北海道神宮の3つ目の末社。開拓神社、札幌鉱霊神社に並んであるのが、「穂多木(ほたき)神社」です。

参道に面して建てられた由緒書の脇から小石道を歩いて奥に進むと、小さな鳥居とその奥にこじんまりとした社が鎮座しています。社の手前の両脇には灯ろうと狛犬があり、小さいながらも威厳のあるたたずまいを見せています。

由緒書きには

「北海道神宮末社

穂多木(ほたき)神社(例祭日六月十五日)

穂多木神社は、北海道拓殖銀行に永年勤務功労のあった物故役職員の御霊をお祀りするため昭和十三年(一九三八)同行本店に建立されました。

北海道拓殖銀行は明治三十三年(一九〇〇)北海道の拓殖事業に資本を供給する特殊銀行として設立されその後北海道経済の発展にともない、昭和二十五年(一九五〇)には普通銀行へ転換しました。同年、穂多木神社も札幌神社(現北海道神宮)境内のこの地に御遷座され、現在に至っております。

合祀祭(三年毎)には、新たに物故せられた方々を奉祀するほか、例祭も関係役職員およびご遺族の参列の下、厳かに執り行われています。」

と書かれています。

北海道の経済の発展とともに、北海道になくてはならない存在としての地位を確固たるものとして築いてきた北海道拓殖銀行ですが、バブル崩壊とともに多くの不良債権を抱えて平成10年に経営が破たんし、98年の歴史に幕を下ろしました。拓銀の破たんは道内企業にも多大な影響を与え、その存在の大きさを改めて示しました。

旧拓銀の本店があった場所には、現在は商業施設大通ビッセが入居する北洋大通センターが建てられていますが、この地下には拓銀の金庫の扉が残されていて、かつての大銀行の歴史の一コマを垣間見ることができます。

歴史のあしあと 札幌の碑

ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑、記念碑が気になり始めてから、沢山の人にその存在を紹介してこうと思い、はじめはブログから始めました。札幌の歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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