「南方地域戦死者慰霊碑」。

(あしあと その40)

彰徳苑の15基目の碑は、「南方地域戦死者慰霊碑」です。この碑は、パプアニューギニアの戦線から生還した伊藤義顕氏が、戦友の霊を慰めるために自費で建立したものなんだそうです。

碑銘の揮毫は、会長を務めている、自民党衆議院議員の町村信孝氏です。碑の台座の左側には「南方地域図」の石版がはめ込まれています。 

台座右側にはめ込まれた石板には、

「先の大戦より戦後六拾有余年経た今日。皇国の防人として灼熱の南洋の地に於いて椰子の葉陰に南十字星を仰ぎつつ祖国の山河を夢まで見つつ、散華され、洵に痛恨極まりなし。南方戦線従軍全戦死者諸英霊の勇戦敢闘滅私奉公の事蹟の尊き礎の上に日本の平和がある。

天命の定めにより、ニューギニア帰還兵の卒寿の齢の一古老特にパプアニューギニア方面に生死を共にせし三百八十名の戦友の無念を思う。

全戦死者に万感の想いを致し、鎮魂の誠を捧げ、恒久平和の願いを建碑にこめ後世に遺すものである。

平成二十一年十月吉日 建立者 伊藤義顕」

と刻まれています。

伊藤氏は、碑が建立された平成21年に卒寿ということは今年で94歳。年を経るにしたがって、戦争の記憶を語りつぐ人は少なくなっていきます。でも私たちはその悲劇を忘れるわけにはいきません。

歴史のあしあと 札幌の碑

ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑、記念碑が気になり始めてから、沢山の人にその存在を紹介してこうと思い、はじめはブログから始めました。札幌の歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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